景気は上向いている?

景気の先行指数は底入れ感があり、米経済も回復傾向であることから、バーチャルには、日本の景気も徐々に回復しているのだろうなあというのは感じてはいたが、最近、街中を歩いていても、何となく人々の顔色がいいし、買物とか旅行の現場も人の頭数が増えているような気がする。マスコミなどでも「節約疲れ」という言葉が頻繁に登場するようになった。

一方で、牛丼の値下げ競争などの話を聞くと、デフレ圧力がまだまだ強いことも実感させられるが、同業種でもマクドナルドのように、戦略が当たって客単価が上がっているようなところもある。マクロ的にはデフレ傾向であっても、消費者が価値あると考えるモノやサービスに対しては多少高くともお金を払う傾向が昔よりも明確になってきているような気もしており、そうすると、今後の景気は、そのようなモノやサービスを提供できるサプライヤーの活躍にかかっているのだろう。逆に、金太郎飴的なサービスしか提供できないサプライヤーは価格競争に耐えきれずに淘汰されていくということか。行政の世界も同様だが、基本的には潰れないだけにたちが悪い。