都心の庭園

某会合があり、ホテルニューオータニへ。役人時代に大臣の鞄持ちなどで数回来たことがあるが、プライベートで入るのは初めてである。必死のメンテナンスにより何とか生きながらえているが、さすがに築40年以上経った建物はかなり老朽化しており、キャピトル東急と同様にそろそろ抜本的な建て替えを考えなければいけないのではと思う。立地と昔からのひいき客によって経営が成り立っているのだろうが、このままでは都心にボコボコと建っている新興の外資系ラグジュアリーホテルには対抗できまい。緩やかな衰退、日本経済の現状と何だかシンクロしてしまう。

しかし、このニューオータニ、庭園は立派である。初めて足を踏み入れたが、こんな立派な庭園が無料開放されているのはすごいこと。もしかしたら、この庭園で朝の散歩をするのが楽しみで宿泊するお客もいるのかもしれない。井伊家の屋敷の跡地なのだそうだが、マイナスイオンが満ちており、時間の流れもゆっくりで相当に癒される。よい場所を発見した。東京も捨てたものではない。