セザンヌ主義

三連休最終日はあいにくの雨天。横浜市立美術館でセザンヌ主義展が始まったということで、印象派好き、中でもセザンヌ好きとして駆けつけてみた。もとより、フランス本国並みの絵画を見れるわけはないのだが、大々的に宣伝していたこともあり、それなりの期待感を持っての美術館訪問である。

美術展自体は人物画コーナー、風景画コーナー、静物画コーナーの三部構成になっている。セザンヌは風景画が好きなので、人物画コーナーはソコソコに次のコーナーへ向かった。人物画コーナーで薄々気づいていたのだが、「セザンヌ主義」という美術展の名称、「セザンヌ」の方に力点があるのではなく、「主義」の方に力点が置かれており、セザンヌ以外の絵画、特にセザンヌの影響を受けたとされる日本人の絵画の出展が多く、セザンヌの絵画の量をはるかに凌駕している。肝心の風景画コーナーでも、「これぞセザンヌ」的なものは2、3点でちょっとがっかり。やはり日本の美術展には限界があるということか。またいつかオルセーに行ってみたいと強く思った。