第40回スーパーボウルは好試合だった

記念すべき第40回のスーパーボウル。今年からプレイオフからプロボウルを挟んでの日程となった。今年は両リーグを勝ち上がったインディアナポリス・コルツニューオリンズ・セインツの対戦で、下馬評では、名QBのマニングを有するコルツ優勢とされていた。個人的には、我がペイトリオッツをいつも苦しめるコルツではなく、判官贔屓もありセインツの方を応援。

夜中に帰宅してからやおら録画していた試合を見始めたが、さすが世界が注目するスーパーボウル、緊張感の漂う好試合で、第三クォーターまで取ったり取られたりのシーソーゲーム。このクォーターが終わった時点で17対16の1点差でコルツがリードする状況である。勝負は第4クォーターに持ち越されたわけだが、セインツがタッチダウンを決めて逆転した後、残り5分でさらにコルツのパスをインターセプト、そのままタッチダウンしたことで勝利を決定づけた。

この試合、個人的にはハーフタイム直後のセインツのキックオフでオンサイドキックが成功したことが、試合の流れをセインツ側に引き寄せたと思う。まだ試合時間がたくさん残っており、かつ点差もそれほどついていない状況で、普通ならオンサイドキックというリスクのあるプレーを選択しないわけだが、あえて相手の不意を突くように積極策をコールしたことで、相手が「また何か変なことをやってくるかもしれない」と疑心暗鬼に陥り、特に後半のディフェンスに精彩を欠いてしまったのではなかろうか。「攻撃は最大の防御」の典型例である。まあ、オンサイドキックでボールがコルツ側に支配されていたら、ヘッドコーチは大非難を浴びたのだろうが。