記念すべきダービー

皇太子殿下と安倍首相夫妻と織田裕二が揃って観戦という強力布陣の今年のダービー、前週のオークスに目もくれず、果敢に挑戦した牝馬ウォッカが勝った。牝馬の優勝は64年ぶりだとか。スローな流れで上がりの競馬になり、牝馬特有の切れ味が活きる展開になったというのもあるが、これまで牡馬や古馬と遜色ない走破時計を叩き出してきたことからも明らかなように、ウォッカ自身の実力も相当なものだったということだろう。ただ、ウォッカは買えても、2着のアサクサキングスはどう逆立ちしたって買えない14番人気の馬。スーパー競馬に出演していた爆笑問題の田中さんが「アッキーが観戦していたから『ア』サクサ『キ』ングスだったんだ」と言っていたが、そんな語呂合わせでしか導きようがないのではないか。当たった人はすごい。


個人的には、オーナーと調教師?の意向でお手馬アドマイヤオーラを下ろされた大スランプの武豊がどのように報復を試みるのかを観察していたが、道中はずっとアドマイヤオーラをマークするような位置取りで進んだものの、乗り馬の実力差からか報復(先着)失敗。しかし、最終レースの目黒記念ではアドマイヤの馬3頭に包囲されながら見事に優勝し、時間差で報復成功ということか。それにしても、武豊を下ろすという判断をするのには相当な人間関係のこじれが背景にあったとしか考えられないが、いったい何があったのだろうか。