防衛省のゴタゴタ

小池大臣と守屋事務次官の間の確執問題。ニュースも夏枯れの時期で、必要以上にこの問題に多くの紙面やニュースの時間が割かれる。小池大臣は確信犯的に次官に相談せずに幹部人事を決めたとのことだが、これまで霞が関村の慣習で次官と官房長で案を作って大臣に報告するというボトムアップの方法を各省でとっていただけで、別に相談する義務があるわけではない。これまでの慣習に従わなかったからと小池大臣を非難するのは妥当でない。一方で、ことさらに永田町方面に方々に火を付けて問題を大きくした守屋次官はいったい何様のつもりなのか。自分が次官を続けられないから、かつ、自分の腹心を後任にできないから破れかぶれになって直属の上司を公然と非難するというのは理解できない行動。


もちろん、小池大臣の側にも仲が悪いとされる塩崎官房長官や主要な国防族の議員たち(山拓など)に根回ししておかなかったというロジミスはある。永田町では物事の順番がちょっと狂うだけで気分を害してサブの話ができなくなる子供みたいな人たちが多いが、それで大事な話がぶち壊しになるのは悲しいことである。