ナパリ・コースト

カウアイ島の北西部、プリンスヴィルのさらに奥地にはナパリ・コーストという日本の三陸海岸のような急峻な山が海まで張り出す海岸が続いており、それが島の周回道路の開通を阻んでいる。カウアイ島最終日の今日、ちょっと早起きしてそのトレッキングコースを歩いてみることにした。国立公園ではないので、それほどきちんと整備されているわけではないのだが、多くの人がトレイルを歩くらしく、それほど困難なく進むことができる。今回はなんちゃってトレッキングなので、1マイルほど歩いて到達したナパリ・コースト全体を俯瞰できる展望地点で折り返し。自分の足でこういう景色のよいところへたどり着くのは、車で簡単にアプローチするよりも苦労が伴う分うれしい。本当であればさらに数マイル歩きたかったところだが、時間の制約によりやむなく撤退。


午後の便でホノルルへ移動。行きはアロハ航空、帰りはハワイアン航空だったが、ハワイアン航空の方が機材が新しく、またきちんと座席指定してくれる点がよい。ホノルル空港で車を借りると、カウアイ島で借りたときと同じ状況。「フリー・アップグレードだ」と恩着せがましく今回割り当てられたのは、マーキュリーのグランド・マーカスという名前の、いかにもアメ車的なフルサイズのセダン。都会ということもあり、カウアイ島のSUVに輪をかけて運転しづらい。


宿泊はワイキキにあるハイアット。かなりの金額を取る割にはそれほど大した部屋でもない。ハワイのホテル宿泊料金が青天井で上昇しているという情報を実感。カウアイ島ではほとんど出会わなかった日本人だが、このワイキキではものすごい数。街中に日本語もあふれている。まともにホノルルに滞在するのは初めてだが、こんなになっているとは思わなかった。