大学の同窓会

麻布十番の居酒屋で大学の同じクラスの同窓会。地方の大学にも関わらず、50数名のクラスで10名集まるというのは結構高い参加率なのではないか。卒業以来11年ぶりとなる人も多いものの、大学ともなるとそんなに顔かたちが変わらないのか、すぐに誰が誰だかという判別がついてしまう。


なつかしい面々が並ぶ中、ちょうどUNDPに勤務しシエラレオネに派遣されているNも帰国しており、卒業以来初めて再会した。彼は好んで東チモールだとか津波後のインドネシアだとか人が近づきたくない場所へ赴任しているのだが、今回のシエラレオネもその1つ。普通の人はいったいどこにある国なのか想像もつかない国だろうが、僕自身もアフリカの北西のあたりという認識しかなかった。「映画ブラッドダイアモンドの舞台となっている国」と言われ、初めて画像的に国の雰囲気がイメージできたくらい。水道も電気もない生活で、なぜか(民間がやっているので)インターネットは通じるのだという。彼がどうしてそういう国にばかり行くのか聞いたところ、「政権が脆弱で、国連職員である自分の存在意義が発揮できるから」なのだとか。たしかに先進国でエリートに埋もれ、人のためになっているのかどうか分からない仕事にあくせく働くよりは、確実に人のためになっている仕事を自分がやりたいように自由奔放にできる方がずっと楽しいかもしれない。そういう生き方もあるんだなあと妙に感心してしまった。