つなぎ法案

世間で「つなぎ法案」と呼ばれている揮発油税などの暫定税率の維持法案が提出されたとのこと。暫定税率延長の既成事実化を狙ったまったくナンセンスなものだと思うが、いったいこのつなぎ法案がどのような内容なのかまったくニュースなどで出てこないので、一生懸命調べてみた。すると、つなぎ法案と呼ばれるものが3法案あることが判明。「国民生活等の混乱を回避し、予算の円滑な執行等に資するための租税特別措置法の一部を改正する法律案」「国民生活等の混乱を回避し、予算の円滑な執行等に資するための関税暫定措置法の一部を改正する法律案」「国民生活等の混乱を回避し、地方団体における予算の円滑な執行等に資するための地方税法の一部を改正する法律案」の3本である。このうち話題の揮発油税が関係するのは、1つ目の租特法改正法案となっている。さて、これらの法案の内容だが、極めて簡単な内容で、租特法改正法案の原案を見ると、本則は全2条。第1条は「趣旨」で、国民の生活の混乱を回避するため云々というきれい事が書かれている。そして実質的な中身は第2条だけ。暫定税率の期限が「平成20年3月31日」となっている部分を「平成20年5月31日」に書き換えるという内容。附則で、施行期日が平成20年4月1日となっている。議員立法ではあるが、おそらく財務省の役人などが一生懸命夜なべ仕事で裏方作業したのだろう。