この国を作り変えよう

経営共創基盤の冨山さんとマネックスの松本さんの共著本。組み合わせが面白いので読んでみた。まずお二人のプロフィールを見て驚いたのが、年齢差が3歳ということ。失礼ながら、松本さんの方がだいぶ若いと思っていた。肝心の中身だが、2時間程度で読み切れる簡潔な内容。しかししかし、なかなか過激である。特に「田舎は自然に戻して人口を都市部に集中させよ」「現在の公的年金制度は廃止して掛け金はすべて返還した上で新たな年金制度を構築せよ」などと痛快なくらいに若い世代の人たちにとっての「正論」が続く。そもそものお二人の問題意識は、現在の日本社会は世代間格差が顕在化しつつあるものの、既得権のある団塊の世代以上の人たちが必死にその既得権にしがみついているがために負のスパイラルに陥っているというもの。そして彼らが自らの手柄と自負している高度経済成長も様々な外部要因によるところが大きく、決して彼らの努力だけに起因するものではないとしている。

すっかり共感して読み入ってしまった。今ならまだ日本は復活できるという元気を与えてもらった。まずは若い世代がもっともっと頑張らないと。

この国を作り変えよう 日本を再生させる10の提言 (講談社BIZ)

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