充実感を覚える時間の使い方

霞が関の他省同期のIに久しぶりに会った。彼にある人を紹介してもらおうと思い連絡を取ったところ、ちょうど向こうも外部の第三者の知恵を借りたいと考えていたことがあったらしく、昼食がてらブレストに付き合ってくれとのこと。同期もどんどん偉くなるもので、彼はかなり大きな課のナンバー2となっていて、同じ課の課長補佐と係長を引き連れてやってきた。彼の抱えている案件の一つにインターネットを使ったマッチング系の案件があり、その利用率をどうにか上げていけないかというのが悩みの中身だった。別にインターネットビジネスについてプロジェクトとして正面から取り組んだこともなく、いったい何の役に立てるんだろうと思ったが、よくある話でもあり、耳学問的に勉強していた知識と定石的な初期分析の方法を活用しつつ1時間強のブレストに付き合ったところ、「いやあ何か課題と今後やるべきことが見えてきたような気がしたよ」と妙に高揚した様子で感謝の言葉をいただいた。「こんなんでよければいつでも付き合うよ」と一応答えたが、本当に役に立ったのかどうか。。もっとスパッスパッと切れ味良く仮説を出していければよいのだが。まだまだ修行不足である。

とはいえ、ある人のために時間を使って、それに対して感謝の言葉をいただくのはとても嬉しいし、机にへばりついてスライドを作成しているよりはずっと充実感のある時間の使い方である。