給付金申請書到着

我が家にもようやく定額給付金の申請書が届いた。お金をもらえるという事実は嬉しいが、実は単に自分の払った税金のほんの一部が還付されるだけ。申請書を記入して投函するだけなのかと思いきや、免許証や銀行のキャッシュカードのコピーを同封しなければならず、結構面倒くさい。確定申告で税金の還付を受ける場合はそこまで要求しないのに、どうして給付金支給の場合は厳格なのだろう。もしかしたら各自治体の判断に委ねられている可能性もあるが、単に財務省総務省で所管が違うというだけの理由ならばしょうもないこと。ただ、この申請書を受け取る方もその内容をすべて確認する必要が生じ、それにより余計な事務経費がかかるのであればムダであり、あらかじめ制度設計を工夫すべきだっただろう。

さらに、より中途半端だと思うのは、この給付金の目的。減税とせず給付金としたのは、所得税を払っていない世帯にも給付することに加え、お上からお金をもらえるありがたさをショーアップすることがあるのだと思うが、特に後者に着目すれば、現金給付のみとすべきだっただろう。口座振込ではありがたさ半減である(しかも口座にそのまま眠る可能性も高い)。選挙のような投票のはがきを全世帯に郵送し、それと引き換えに市役所や出張所の窓口で現金を給付するやり方の方がよいと思った。かつ、(ずるい手口だが)わざと窓口数を少なくして多少の行列をつくり、ありがたさやニュース性を高めるような工夫もできたはず。給付金詐欺のリスクが多少なりとも増える可能性はあるが、それは単に警察に任せればよいことなのではないか。