優秀なコンサルタントとは

今のプロジェクトのパートナーがご苦労さんということでおごってくれると言うので、彼のお薦めの日本料理の店へ行った。お盆にも関わらず僕らのためにわざわざ店を開けてくれたようで、暖簾もかかっていない。

今日話題となったのは、優秀なコンサルタントとはどういうスペックを持った人材なのかということ。彼の認識では、最近のコンサル業界で多数となっているのが、地頭の良さに任せて、ロジカルシンキングをフル回転で、スパッスパッと課題をあぶり出して解決策を提案することでクライアントをリードするスタイルのコンサルタント。もちろん、採用段階でそのようなロジカルシンキング力を問うような面接の仕方をしているのだから、当たり前と言えば当たり前。一方で、彼の問題意識としては、あまりにその能力だけが際立っているコンサルタントには危なっかしくてプロジェクトを任せられないとのこと。もちろん、ビジネスデューデリジェンスみたいなものであれば、ある程度やり方が決まっており、そのやり方をいかに素早くこなすかという勝負なので大丈夫なのだが、戦略系プロジェクトのようにクライアントの腹落ち感がより大事なプロジェクトでは、きちんとクライアントと向き合って我慢しながらコミュニケーションが続けられないとダメだという。最近のコンサルタントはとみに短気になっており、無意識的に「なんで分かってくれないんだろう」というクライアントに対するイライラ感を醸し出してしまうらしい。もちろん、コミュニケーション力が高くてもロジカルシンキングできなければ、それはそれでまずいのだが。

まあ、コミュニケーション力が落ちているのは、コンサルの世界だけでなく世の中全般のような気もする。