荻原浩という作家

奇抜な切り口で、ドキドキ感がありながら、最後には何だかほんわかとした気分になる小説を書く作家である。普段は手にしないタイプの本なのだが、何となく気になって買ったらなかなかよかった。「四度目の氷河期」「ママの狙撃銃」と続けざまに読んだが、両方ともついつい引き込まれてあっという間に読破してしまった。表現が平易なので、仕事漬けですさんだ体を潤す清涼剤という感じ。

四度目の氷河期 (新潮文庫)

四度目の氷河期 (新潮文庫)

ママの狙撃銃 (双葉文庫)

ママの狙撃銃 (双葉文庫)