東芝が白熱球の製造を中止

政治が荒れる中、地味だがなかなか感慨深いニュースである。思えば、白熱球型の蛍光灯が普及し始めたのが10年ほど前で、当時はそれが白熱球の5倍くらいの値段だったと思うが、生産量が増える中で相当に値段が下がり、寿命の長さと相まってコストパフォーマンスのよさが明らかとなってきた。そして一昨年あたりからLEDが徐々に浸透しはじめ、白熱球はいつの間にか二世代前の照明デバイスとなってしまった。淘汰されるのが当然の宿命とはいえ、ブラウン管のテレビと同様にずっと生活の一部となっていたものが消えていくのはなかなか寂しいものである。まあ、まだ東芝が製造を中止しただけであり、世の中にはまだしばらくは流通するのだろうが、世代交代は早そうである。