都知事選

地方統一選の前半戦ということで、今日は都知事選の日。大方の予想どおり石原知事が再選された。当確後の記者会見で、本人は今回の再選で最後と言っており、これ以上の老害を振りまくことがないことをあらかじめ宣言している点はなかなか好感が持てた。


僕自身は(一度お話しさせていただいたご縁もあり)浅野さんに投票したのだが、これまでの8年間の石原都政がまずかったのかと言われると、そうではないと思う。これまでの日本の政治で欠けていた強いリーダーシップをきちんと発揮しながら、都職員の意識をガラッと変えたというのは何よりも大きいし、政策面でもディーゼル車規制ばかりが言われるが、それ以外にも国の政策を凌駕するような政策を次々と発表し、国会議員や国の役人にまで刺激を与え続けているというのはなかなかできることではない。オリンピックの開催の有無は象徴的ではあるものの、あくまでもこのような石原都政の各論の1つであり、対抗馬たちがそれをメインイシューとして戦うのは得策ではなかったのではないか。


もっとも、最近になって石原さんの傲慢さが鼻についてきたのも事実(リーダーシップと裏腹の関係なのかもしれない)だし、親族への便宜供与、必要以上のぜいたくな出張など自分をはじめとする身内に対する甘さが目につき始めたのも事実である。僕自身が言えた柄ではないが、偉くなればなるほど自分を厳しく律する姿勢を必要以上に内外に対して明確に示さないといけないのではないか。当確後の自信満々の記者会見を見ていて、この部分がかなり心配。全体的には、まあ、期待半分、心配半分といったところ。それにしても、今回の地方選全体を通じて民主党は不甲斐なさすぎる。多くの選挙区で候補者さえも立てられないというのはどういうことか。


ところで、今回、長い投票人生の中で初めて出口調査というものを受けた。日本テレビの調査だったが、性別と年齢の他、誰に投票したか、どの党の支持者か、オリンピック開催には賛成かという質問だった。