具体性と抽象性

現在仕事をしながら結構大きな課題だと思っているのが、文章表現をできるだけ具体化すること。役人の場合、国会答弁にしても、法案を書くにしても、どんな場面でも適用できるよう最大公約数を抽象的に書く技術が求められ、そういう抽象的な文章をスラスラと書けるのが役人の重要な資質であったりもする。そんな世界で10年間過ごしてきたせいか、スライドを書き上げてマネジャーなどから「もう少し経営者の腹に落ちる表現にして」とか「文章を読んですぐに実行できるくらいに現実的な表現にして」などという指摘を受ける。具体化しようという意識がありながら、それでもそのような指摘を受けるのは結構重症かもしれない。仕事に慣れてくれば克服できるのだろうか。