国会延長

与党は参議院選挙の日取りを変えてまで国会を延長し、公務員制度改革法案を成立させることを目指しているとのこと。選挙のある年に国会を延長するのはなかなか前例のないことだが、それを侵してまで延長し、選挙の立候補者に追加的なコスト負担を強いる(もちろん党がある程度カバーするのだろうが)ことが、法案の成立+年金関係の世論の沈静化と比較した場合に劣るという判断なのだろう。公務員制度改革法案の成立がどれだけ霞が関外の有権者たちに訴求するか疑問だし、年金問題についても選挙日を少し延期したくらいで簡単に沈静化するものなのかどうかも疑問である。安倍政権の支持率が30%を割り込んで危険水域に近づいており、かといって民主党も頼りない状況で、いったい今度の選挙は誰に勝利の女神がほほえむのかよく分からない。