日本青年会議所のイベント

日本青年会議所のイベントに招かれ、台風が近づく荒天の中、三鷹の会場へ向かった。三鷹というところ、実は生まれて初めて降り立つかもしれない。


今日のイベントは、地域における行政への住民参加をどうやって高めるかということがテーマで、5〜6人のグループに分かれてディスカッションし、それを最後にみんなの前で発表するという流れだった。各テーブルに、国の役人、自治体の役人、青年会議所のメンバー(民間人)がバランスよく配置され、僕のテーブルもうまく2-2-2に分かれた(厳密には僕は国の役人OBだが)。それぞれの立場からの課題や要望を抽出した後、打ち手を考え、それらを模造紙にまとめるというプロセスを取った。


「声の大きい人の意見が通りやすい」という現状を打破するために、自治体レベルでは無作為抽出した市民を薄謝を払って集めて特定のテーマについて意見をもらうなど色々と苦労をしているようなのだが、どうもそれが持続可能な解決策とも思えない。「市役所幹部による市民の声をちゃんと聞いているというアリバイづくり」「新しい仕事が増えて面倒くさい」「市民の代表が集まっているということになっている議会との関係で位置づけが難しい」「市民の総意と言いながら、結局総意など存在し得ない」といった実態もあるようだ。


結局、僕のテーブルから打ち手として出たのは、まず、教育、まちづくり、子育てなど市民が直接に利害関係のある具体的なトピックについてまずは集中的に市民参加度を高めること、そして、そのための施策として、(教育であれば)PTAなどの既存組織を活用する、また、行政の側に集めるだけでなく行政の側が積極的に外に出て行って市民のニーズの御用伺いをする(子育て施策であれば、公園に出かけていって子育てママの声を集めるなど)ことだったが、言うは易く行うは難しの典型的なテーマである。