消失
がっかりした。高杉良の最近の小説はちょっとまずいかもしれない。著者が全盛期の頃の記憶に頼り、一時代前の銀行マンをモデルにしているのか、主人公を含め時代錯誤的な行動、発言が小説全体を覆っている。特に著者の男尊女卑的なものの考え方がプンプンと伝わってくるところがどうにもいやらしい。かつてのよい小説をたくさん知っているだけに、これ以上晩節を汚し、粗製濫造するのはやめてほしい。
- 作者: 高杉良
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/06/01
- メディア: 単行本
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (8件) を見る