厚労省幹部人事

一度退官したはずの江利川さんが元々の出身省である厚労省事務次官として復帰するというサプライズ人事。ある府省の事務次官を1回やり、そしてさらにもう一府省の事務次官をやるというのはなかなかないことだろう。江利川さんは昭和45年入省らしいので、他府省の事務次官との横並びでそんなに違和感がある年次ではないが、内閣府事務次官を辞めるときに「やっと退官した」と胸をなで下ろしていた厚労省幹部がいたとしたら相当やりにくいことだろう(厚労省ではまだ岡光事件の影響が残っていると聞く)。まったくの人ごとだが、辞令上は、「厚生労働事務官として採用する。厚生労働事務次官を命ずる」という世間的には訳の分からんものとなるのだろうか。また、一度退職金(勧奨退職?)が支払われているはずで、再度事務次官として任用され、今度辞めるときには勤続1年○ヶ月分の退職金(勧奨退職?)ということになるのだろうか。外野としてはロジ的になかなか興味深い事例である。