内閣改造

参院選の悪夢から一呼吸置いて、内閣改造が行われた。報道では10年前の自民党の派閥均衡型に逆戻りだなどと評判悪いが、僕自身はそんなに言われているほど悪くないと思う。欲を言えば、去年の組閣時の内閣がこのような守り重視の体制であったべきで、守りを固めてからお友達内閣で攻めに転じるというやり方の方がよかった(結果論だが)。今回の内閣、派閥の領袖をことごとく取り込んでいるところがマスコミから攻撃されているが、その裏で渡辺さんを温存し、さらに総務大臣に新たに増田さんを据えたあたりは期待十分かもしれない。今年一杯持つかどうかなどと言われているが、民主党も一枚岩でないだけに、この布陣であれば意外と1年くらいは持つような気がする。


夜中に新閣僚の会見の様子の録画放映をずっと見ていたが、幹事社なのか朝日の記者が政治資金管理に関して「訂正はないか、新たに間違いが発覚したらどのように責任を取るつもりか」という質問をすべての閣僚にしているのがかなりうざい。就任会見なのだから、それぞれの省の重要な政策課題について骨太の質問をして、大方針を答えるということを少なからず国民は期待していると思うのだが、それが些末(というよりはちゃんとやっていて当たり前の話)な政治資金の話で大半を割かれてしまうのは悲しいこと。これは記者も悪いが、当たり前のことを当たり前にやっていない永田町の人たちにも原因がある。