ブランド戦略の大家との出会い

とあるパーティーで、誰もが知っている世界的な超有名ラグジュアリーブランドを日本で普及させたH氏と話す機会を得た。留学時代の先輩後輩の関係ということもあり、「そうかそうか、あの頃が懐かしいなあ」と結構長い時間お話を伺うことができたのだが、ラグジュアリーブランドに関することでなるほどと感銘を受けたことが一つ。「日本人は勤勉で遊びを知らないので、ラグジュアリーブランドを創るのが不得意。ラグジュアリーブランドはどこかに余裕を感じさせる、つまり遊びがないとダメで、フランス人やイタリア人といった脳天気なラテン民族の国で数々の有名ブランドが生まれるのにはそれなりの理由がある」とのこと。たしかにと納得してしまったが、これはラグジュアリーブランドだけでなく、クリエイティビティを要する仕事(たとえばコンサル業)でもまったく同じことなのではないだろうか。ロジック、ロジックだけでも仕方ないと改めて思った。ところで、H氏が「これまで読んだ本の中でもっともコストパフォーマンスが高かった名著」と薦めていた本が1冊。「創造の原理」という本なのだが、なんと定価が10,290円。清水の舞台から飛び降りる気持ちでアマゾンでさっそく注文してしまった。

創造の原理

創造の原理