実践的な組織改革の難しさ

役人同期であり留学時代も同じ学校で1年違いだった某省に勤務するIと昼食。大ボスから直接命ぜられた最近の彼のミッションは、実践的な組織改革計画を策定することなのだという。特に、組織内にキャリア、専門職、ノンキャリアなど色々な部落が存在しており、それらをどのように融合するかが最大の関心事で、段取りについて知恵が浮かばず、壁にぶち当たっているらしい。つまり、画餅の計画を策定するのであればちょっと鉛筆を舐めれば簡単にできるのだが、実践的な組織改革計画を作るのであれば、実際に計画を遂行する彼らの理解をきちんと得て、議論を尽くさなければならないということであり、まずは彼らとどのような距離感でどのように接するべきかがすごく悩ましいとのこと。僕からは、
(1)必ず各部落のボスの顔を立てながらコトを進めること、
(2)各部落にはモチベーションが高く、改革の核人材となる人たちが必ずいるはずだから、まずは彼らを見つけ、ボスに仁義を切ってから徴用し、議論を尽くすこと、
(3)自分だけで抱えず、なるべく多くの仕事を包括的に彼らにアウトソーシングし、信頼して任せること
という3点をアドバイスしたが、どうだろうか。