リーダーシップの旅

移動時間の多かった今回の旅行で10冊くらい本を読破したが、その中で一番感銘を受けた本。「キング牧師も最初から多くの人々を率いるリーダーだったわけではない」ことなどを引き合いに出しながら、リーダーシップというのは先天的に存在しているものではなく人が後天的に獲得できるものとし、そのリーダーシップを獲得するプロセスに焦点を当てて説いている。本書の中で繰り返し述べているのが、まずは自分をリードすること即ち「リード・ザ・セルフ」の大切さ。端的に言えば、自分の目的意識を明確にしてそれを行動に移すことである。自分をリードしているうちにそれに共感する人たちが付いてくるようになり、それが「リード・ザ・ピープル」であり、更にそれが昇華すると「リード・ザ・ソサエティ」になるとしている。読んでいるうちに、何だか遙か遠くの概念のように考えていたリーダーシップが身近なものとして捉えられるようになった。元気の出る一冊。

リーダーシップの旅  見えないものを見る (光文社新書)

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