四川省の地震

日に日に死亡者の推計数字が膨れあがっており、ひと桁異なるものの、かつての阪神淡路大震災の後の1週間を思い出していた。想像すらできないのだが、いったいどのくらい甚大な地震だったのだろうか。

中央集権の国で、国の四方に潜在的な危機を抱えているのだから、さそかし秩序だった危機管理体制を持っているのだろうと思いきや、マスコミを通じて得られる情報から判断するかぎり、何のことはない、阪神淡路大震災の後の日本政府の対応の繰り返しのように映る。情報収集、救援インフラの確保、避難民への支援、外国からの支援要請の受け入れなどあらゆることの意思決定、マネジメントに時間を要し、温家宝首相や胡錦涛主席が現地入りしたところで、周りを怒鳴り散らしているだけという始末。こういう有事の際のリーダーシップこそがリーダーシップの真髄だと思うが、どうして悪い歴史は繰り返してしまうのだろうか。