居酒屋タクシー問題

霞が関からもっとも敵視されている議員である長妻さんが明らかにした居酒屋タクシー問題がワイドショーを賑わしている。霞が関の役人の一部が深夜、帰宅時にタクシーを利用する際に運転手からビールとかクオカードなどを供与されていたというもの。僕は幸か不幸かそもそもタクシー利用数自体が少なかったし、長距離でもなかったので、そんなサービスを受けたことも、そんなサービスを提供してくれるタクシーがいることも知らなかったが、たしかに周りのベテランの職員の中にはわざわざ帰宅時に電話をかけてタクシーを予約していた人もいたことを思い出す。そういう裏があったとは!

しかし、この問題、便宜供与を受けた職員を処分するだけでは単なる対処療法に過ぎない。タクシーの利用が青天井となっているかぎり、同様の問題が形を変えて顕在化する可能性がある。そもそもタクシーを原則として利用しない勤務形態の確立、(最近特に遠方に移転している)官舎制度の廃止を含めた抜本的な見直し、タクシーチケットの管理の厳格化(又はタクシー代の自腹化→正当な理由がある場合の払い戻し)といったもう一歩上流のところをきちんと検討しないといけないだろう。