イシンバエワ

オリンピックもはや終盤戦となり、日本がメダルを取れそうな種目も少なくなってきた。今日の注目は女子棒高跳びのイシンバエワ。言わずと知れたブブカ以来の棒高跳びの超注目株である。単に世界新記録を何回も塗り替えているだけでなく、美人であることから母国だけでなく世界の注目を集めている。肝っ玉の太さも相当なもので、ほとんどの選手が脱落する高さとなるまで跳躍することをパスして体力を温存し、自分の出番が来る直前まで顔にタオルをかけて寝っ転がり、やおら立ち上がって、いかにも余裕を漂わせてサラリと困難な高さを飛んでしまう。まだ26歳ということだが、いったいこの強さと風格はどういう経験を積んだ結果なのだろうか。

小さい頃は棒高跳びではなく器械体操をやっていたらしいが、オリンピックの世界でもこういう途中転向組が活躍できるのはなかなか面白い。そもそも、転向を進めたコーチの先見の明には恐れ入る。