役人のボーナス支給日

12月10日は役人のボーナス支給日で、よほどのことがなければその日の夕刊の1面にはこのニュースが載る。総理にいくら支給された、最高裁長官が一番高い、平均いくら支給されたなどなど予定原稿があって、それに世間の人たちの感想コメントを拾って記事にしているのだろう。そういう意味ではデスク、記者にとっては1面に穴が空きようがない心理的ラクな日である。

逆に役人にとっては、この日にボーナスが支給されることが公知となるし、だいたいいくらくらいもらっているかも世の中に明らかとなるのでとてもかわいそう。世間のやっかみが当然あるので、新聞記者が拾ってくるコメントも「もらいすぎ」「不景気なのだから公務員もカットすべき」という否定的なコメントで埋められる。そんなコメントをするくらいなら単に役人バッシングをするのではなく、自分が役人になってみろよとも思う。すべての役人が基本的には年功に応じてほぼ同じ金額のボーナスを支給されるということには大きな違和感を覚えるものの、役人が制度で決められたとおりに、人事院勧告に沿った割合のボーナスを支給されること自体はおかしなことではない。安易に世間ウケを狙った記事作成が横行する中、流れない新聞社が一紙くらいあってもよさそうなものだが。

ちなみに、麻生さんには200万円強のボーナスが支給されて「もらいすぎ」というコメントをしていた人がいたが、それだけストレスも責任も大きい仕事をしている一国の首相に対しては制度的にはもっとたくさん支払えるようにしてもよいと思う。もっとも、そのコメントをした人は訳の分からんバラマキをしている麻生さんという人物そのものに対してもらいすぎだと言ったのだろう。これは賛成。