朝青龍のガッツポーズ騒動

千秋楽で派手なガッツポーズを見せた時点で、これはきっと問題視する方々がいらっしゃるだろうなあと思っていたが、やはり保守的な横審委員の皆さんを中心にまた朝青龍批判が始まった。さらに横審委員たちに厳重注意することを約束した武蔵川理事長の呼び出しを無視して彼が故郷モンゴルへ帰国したことが拍車をかけた。そもそも朝青龍のガッツポーズは白鵬との勝負が終わり、礼をして勝ち名乗りを受けた後の行為であり、段取りを踏んだ後に素直に喜びを表現するのがそんなに悪いことなのかなあと思う。また、モンゴルの国民に応援してくれたことを感謝しに帰国するのも当然のことなのではないか。ちなみに競馬界では大きなレースを勝つとジョッキーがゴール後にガッツポーズをするのが今や当たり前になっているが、そのはしりは20年弱前に当時まだひよっこだった武豊のガッツポーズだったかと思う(必ずしも最初ではないかもしれないが、ガッツポーズブームの起爆剤になったことはたしか)。当時、競馬界の保守層を中心に「あのガッツポーズはなんじゃ」的な批判があったが、それと同じようなことが遅まきながら相撲界でも起こっているということか。