公務員制度改革工程表の決定

人事院が反対の姿勢を崩さないまま、公務員制度改革の工程表が公務員制度改革推進本部で決定された。マスコミでずっと報道されているとおり、甘利大臣と谷総裁のバトルが続いており、いつものマスコミの手法に従い、甘利さんが正義(改革推進派)、谷さんが悪(守旧派)というレッテルが貼られている。ただ、面白いのは、人相的には甘利さんの方が悪人面で、谷さんの方が善人面であり、かつ、谷さんが積極的にマスコミの前に出てくるため、必ずしもそのマスコミの当初の思惑が効かなくなっているところ。

お互いの主張を聞くと、どっちも正しく、むしろ憲法を引き合いに出して演繹的に自らの主張を展開する谷さんの方に分があるような気がするが、一方で、公務員制度という伝統的な制度を一気呵成に変えるためには、論理の飛躍があったとしても甘利さんのように政治主導で取り組んでいく必要があるだろう。谷さんはあくまでも既存の公務員制度の番人、人事院の代表としてものすごい苦しい立場で一生懸命ファイティングポーズをとり続けているが、ここは甘利さんを応援したい。ただ、政治主導にするのであれば、本来はもう少し国会や与党内でまともな議論がされるべきなのだが。