補正予算の概要が徐々に明らかに

今年度の最初の補正予算の骨格が徐々に明らかになってきた。従来の公共事業一本槍の補正とはだいぶ異なり、消費刺激、環境志向が前面に押し出されているようで、なかなか期待できる内容になりそう。環境性能の高い自動車購入に対する補助金は、以前このブログでも書いたように、減税との相乗効果で、裾野の広い自動車産業を基幹作業とする日本ではドイツ以上に短期的には有効な景気対策となるだろうし、車齢の高い自動車の転換を促進することでCO2排出の削減も期待できるだろう。また、省エネ家電購入に対する補助も行うということで、これも現在ズタズタになっている家電メーカーのバリューチェーンにぶら下がる各社のテコ入れにつながるとともに、家庭から排出されるCO2を減らす効果をもたらすだろう。あとはいつこの補正予算が成立するのかということだろうが、まだまだ危機は脱していないのであり、与野党共闘でスピード感を持ってやってほしいところ。その後に解散ということでよいではないか。