気持ちのよいコミュニケーション

誰もが知っているとある有名企業の常務Sさんとお会いする機会があった。別の会社(これも有名な会社)で社長を務めた後に今の会社の常務に招聘されたというおもしろいご経歴の持ち主。久しぶりにすごく気持ちのよいコミュニケーションができた。お会いした後に何で気持ちよかったのだろうと考えたのだが、話の内容というよりは話のテンポが素晴らしかったのだろうという結論に至った。一を話せば十、百を理解してくださり、会話がスピード感よくどんどん進み、深まるのである。こちらにはだいぶ舌っ足らずな部分があったと思うのだが、それを正しくくみ取って補正してくださり、別に早口で話すでもなくポイントをズバッと少ない言葉で返してくる。僕はテニスはやらないが、気持ちのよいラリーというのはこういうものを言うのだろうなあと思った。こちらが多少ぶれた球を戻してもそれをうまく真ん中に打ち返してくれ、それがずっと連続するという感じだろうか。お陰様で、その後何だか1日楽しい気持ちで過ごすことができた。