地頭の良さと鍛え方

ゴールデンウィーク前最終出社日の今日、会社の幹部との懇談会があり、その中で出た質問の一つへのお答えが印象的だった。その質問とは「地頭の良さはどのように判断できるのか?」「地頭の良さは先天的なものなのか後天的なものなのか、もし後者だとしたらどのように鍛えられるのか?」というもの。

まず一問目に対するお答え。「会話を少しすれば分かる。仕事上でも雑談でも何か問いかけて、それに対してすぐにまともな回答がある人は地頭が良いと判断できる。『まともな』というのは、回答の内容が別にこちらとスタンスが違っていても良くて、話の流れから想像力を働かせて回答内容をあらかじめシミュレーションしていたことが分かればよい。シミュレーションしていなければテンポの良い会話は成り立たないし、回答の内容もとんちんかんな薄いものとなる」とのこと。

そして二問目に対するお答え。「多分に先天的なものかもしれないが、トレーニングでカバーできる部分も大きい。地頭の良い人というのは、小さい頃から日常生活で観察した事象について『なぜなんだろう?』と絶えず疑問を投げかけており、それが意識しなくても自然にできている。疑問に対する答えを考えることが楽しかったりもする。後天的に地頭の良さを身につけようとするならば、一つは普段の生活であらゆることに疑問を意識的に投げかけてみること、そして、身の回りの地頭が良いと感じる人とコミュニケーションを一生懸命とってみることでトレーニングできると思う」とのこと。

この話を聞きながら、英会話学校的に地頭力教室みたいなビジネスを展開できないかとも思ったが、英語のように客観的に能力を評価する指標があるわけでもなくちょっとすぐには難しいかな。