かみ合わない党首討論

麻生さんと鳩山さんのガチンコの党首討論があった。しかしなぜか地上波では中継されず、ニコ動のみというおかしな対応。もちろんニコ動にとっては面目躍如だが、選挙を控えた重要な討論の生中継がインターネットでしか流れないというのはひどい話である。もしかしたら六党を公平に扱わなければいけないという悪平等が地上波による中継を邪魔してしまったのだろうか。

あとでニュース番組で編集されたものを見たが、それを見る限りは二人の議論があまりかみ合っておらず、改めて日本人のディベートの下手さ加減を認識させられた。テレビカメラの前の話し方と、街頭演説での話し方、国会での話し方はそれぞれ違うはずで、TPOを意識してほしいもの。ファシリテーターの仕切り方にも大いに工夫の余地がありそうである。今回は、麻生さんがもはや野党の党首であるかのように民主党の施策の財源のあいまいさを攻撃し、逆に鳩山さんは前回の衆院選以降の自民党の無策ぶりを攻撃していたが、二党の主張のうち、何が同じで何が異なるのかがいまいちよく分からなかった。基本、バラマキは一緒で、自民党は既得権保有者を中心にばらまくのに対し、民主党はより広い層に公平にばらまくということなのだろうか。耳障りの良いことばかり言っていても仕方ないと思う。