事業仕分けが始まった

自治体レベルではしばらく前から普及し始めていた事業仕分け、小沢さんの人事介入などですったもんだがあったもののようやく国レベルでも始まった。今後、色々と試行錯誤しながら改善されていくのだろうが、とりあえず始めてみることが大事である。このようにアリーナ形式で施策の是非を短時間で判断することに対しては「初めから結果ありきの公開処刑だ」などといった批判もあるが、総じて筋の良い施策というのは短時間であってもきちんと分かりやすく説明できるものであり、多少の副作用はあっても得られる利益の方が大きいだろう。何よりも、これまで色々なしがらみがあって各省内や財務省主計局レベルで切れずにいた筋の悪い施策を表に出して切ることができる、将来的には財政の硬直性が柔軟化される可能性も見えるというのはいいことである。

問題は、今回の事業仕分けが基本的に財務省主計局のシナリオで進んでおり、彼らが選んだ事業がまな板に乗っかっていること、そして目立ちたがり屋のR氏に代表される仕分け人の人たちがいかにも稚拙なこと。情報開示がされている以上、行政刷新会議のマネジメントがきちんとしてくれば徐々に問題は解消してくるだろうと、とりあえずは楽観視したい。