外科医と内科医

弁護士と一緒に仕事をしていて感じるのは、企業に何か膿がある場合の対処の仕方の違い。彼らはとにかく発想が外科医的で、そういう膿を切り出すことを考える。極論すれば、まずはBSをきれいにすることが大事で、コア・ノンコアというよりは売れる資産かどうかという発想で売れるものを売り、それでも足りない部分は債権者、特に金融機関に泣いてもらう。PLの改善は二次的であり、とりあえずはBSが悪化しない範囲に収まればよしとする。

一方で、コンサルの発想は、まずはPL、しかも営業利益までである。BSなどほとんど興味がない。体質改善により営業利益を確実に出せるようにする、そしてそれを伸ばすことを考えるという意味で内科医的である。

外科医と内科医というよりは、西洋医学東洋医学なのかもしれない。どちらが良い悪いではなく、両方のやり方がうまく噛み合えば素晴らしい力を発揮するのだろう。そういう意味では連携プレーが大事だと思った。