COP15雑感

マスコミ経由での情報でしかないが、京都議定書後の次期枠組みをどうするかが大きな論点であったはずが、何ら具体的な削減目標も今後の交渉プロセスも決まらずに終わったとのこと。極めて残念な結果である。古くからあった先進国のエゴと途上国の経済成長優先のスタンスという対立軸に加え、特にリーマンショック後、各国に環境のことを考える余裕がなくなっているからだろうか。カギを握る中国も先送りの方が都合がよいので様子見という感じ。環境というすぐには影響が見えないテーマでもあり、改めて平等な主権国家間の国際交渉の難しさが浮き彫りとなった。

こういう混沌とした状況、日本としては国際的なリーダーシップを発揮するための大きなチャンスでもある。各省の内輪もめに使っているリソースを結集させてもっと外向けに使えないものだろうか。