豊田社長の公聴会対応

この2週間、オリンピックのニュース三昧だったが、今日はさすがに豊田社長の米国議会下院における公聴会対応のニュースの露出が多い。ニュースに取り上げられているところだけから判断するに、選挙目的に色々と意地悪い質問をする議員に対して、反省の弁を述べながらも言質を取られないようにそつなく対応している感じ。英語力がありながらもきちんと通訳を介してコミュニケーションしているのも、言質を取られない、考える時間を得る、そして物理的な時間を消化するという各面から有効な対処である。自ら議会へ出て行ってきちんと問題を収拾したという点において、社内ではリーダーシップを発揮することができたし、対外的にも米国の消費者に対してよい印象を与えられたのではないか。たまたま、豊田社長がCNNのラリーキングライブに出ているところを目撃したが、一連の米国訪問の各イベントを通じて「逃げない姿勢」をうまく印象づけることができている。

豊田社長にとって、自らの公聴会対応を拒否するというオプションもあったはずだが、あえてリスクを取って出て行き、果実を得た。攻撃は最大の防御なりということだろうか。