本場のアウトレット

実はマートルビーチには、留学時代に一度来たことがある。5年半くらい前のことである。そのときは留学時代の仲間と遠路はるばる車で大陸を縦断し、ゴルフ合宿に来たのだが、18ホールのダブルヘッダーなどすっかりゴルフ漬けになり、特に滞在後半は筋肉痛に悩まされていたことを思い出す。


すっかり晴れ渡った今日は、セントパトリックスデー(調べてみると、アイルランドキリスト教を広めた聖人パトリックの命日とのこと)という祝日らしく、そのせいかどうかは分からないが、街中の車の往来が多い。そんな中、まずはゴルフを本格的に始める前の準備ということで、これまたマートルビーチ名物のアウトレットモールへ向かった。今回、アウトレットで転職必需品、ゴルフ用品含め色々と調達しようと、スーツケースはほとんど空の状態で持ってきたので、期待値はかなり高い。さすがに人出が多いが、休日の御殿場の混雑ほどではない。こちらのアウトレットは、日本のアウトレットがままごとに見えるほど商品の種類が多く、値段も安く、期待値の高さにしっかり応えてくれる。ナイキでゴルフウェア、ブルックスブラザーズでは白いワイシャツなどとガシガシと買い漁ってしまった。ゴルフボールなども日本の半額くらいで買うことができるので、こういう機会に買い貯めるしかない。ちょっとカードの請求が心配になるが、まあ退職金が入るからよしとしよう(本当か?)。


その後、当面の食料を求めてホテル近くのスーパーへ。食料品も日本と比べるとかなり安いので油断すると買い過ぎてしまう。とりあえず、カロリーの低そうな食べ物と、コーヒー豆など飲むものを中心に30ドルばかり買ってみたが、それでもかなりの重さになった。アウトレットで買ったものとスーパーで買ったものを文字どおり両手両脇に抱えてホテルの部屋に戻ろうとすると、エレベータの操作を手伝ってくれたおばあちゃんが「奥様のお手伝い、偉いわねぇ」と誉めてくれたものの、ちょっと返答に窮してしまった。さすがに「全部自分のものです」とは言えない。