ヒルトンヘッド

サウスカロライナ州には、北東端のマートルビーチと並んで、南東端のヒルトンヘッドというビーチリゾートがある。せっかくの天気なので州を縦断してみようと、海岸沿いのハイウェイ(国道みたいなもの)を一路ヒルトンヘッドへ向かった。同じ州とはいえ、200マイル(320km)の距離があり、東京から名古屋までの距離よりも若干少ないくらいか。延々と平均60マイルで飛ばし、約2時間で南北戦争発端の地のチャールストンに到着。あまり街並みを楽しむ余裕もないが、アメリカにしては歴史が感じられるいい雰囲気が漂っている。


チャールストンまで来ればヒルトンヘッドはもうすぐという期待を持っていたのだが、見事にその期待は裏切られ、ここからが長い。途中、道が悪くなり、車の速度も抑えられてしまったため、結局、チャールストンまでと同じくらいの時間がかかってしまった。ようやく着いたヒルトンヘッドは、マートルビーチよりも上品な雰囲気が漂うリゾート地で、どことなくフロリダ州のオーランドと感じが似ている。300kmも南下したので、気温もちょっと高いようだ。緑は多いのだが、道も建物も大作りで、完全な車社会。徒歩社会にすれば同じ都市機能を1/20くらいにまとめられるような気がする。


すぐそこがジョージア州との州境で、ジョージア州の土を踏んでみようという誘惑もあったが、一人で夜道を走るのも怖いので、誘惑を断ち切って、帰りは内陸のフリーウェイを走ることにした。I-95(インターステート95号)はメイン州からボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンDCなどの大都市を通ってフロリダ州までを貫くアメリカ東部の大動脈。やはり交通量が半端でなく多いが、それでも日曜夕方の東名に比べればずいぶんまし。キャンピングカーや大きなトレーラーを従えたトラックなどに揉まれながらも何とか平均80マイルを維持し、3時間半で戻ることができた。加速の鈍い大型車同士が頻繁に追いつ追われつを繰り返すので、そのすぐ後方では当然ながら渋滞が発生する。「大型車は右車線(走行車線)に」という看板が頻繁にあるにもかかわらずそれを守らないのは日本と一緒だが、守らない率はアメリカの方が高いようだ。また、小型車でも平気でゆっくりと追越車線を走っている車がたくさんいるが、これはアメリカではろくに交通ルールも教わらずに免許が簡単に取れすぎてしまう影響か。このあたりのルールの徹底を図れば、アメリカの渋滞のかなりの部分が解消できるのではないか。


今日はサウスカロライナ州縦走往復で終わってしまったが、なかなか走りごたえがあり、かなり疲れた。