やはり辞任

久間大臣がやはり大臣を「自主的に」辞任した。安倍さんの得意技である。問題発言があってから今日までの間に自民党内、あるいは公明党との間でどのような綱引きがあったのかよく分からないが、官邸サイドで守りきれなかったのは、官邸の力が低下している証左に他ならない。振り返って考えると、やはり問題発言当日の安倍さんの久間擁護発言はいかにもまずかった印象。さらにまずいのは、翌日には一転して非難する発言をし、そして今週に入って厳重注意にまで至るというように、安倍さんの態度がコロコロと変わっていること。総理たるもの、正当な理由がない限り発言やスタンスが日によってふらついてはいけない。久間大臣を守るという判断自体が間違っているのだが、それでも一度守ると決めたのであれば、ずっとスタンスを変えずに守りきらないと、総理自身の信頼感が失われてしまう。参院選はどうなってしまうのだろうか。


久間大臣の後任の防衛大臣が小池さんとのこと。小池さんのことだから、この時期に大臣に就任するということがどのような意味を持つのかしっかり計算した上での受諾なのだろうが、短命に終わるにせよ、それなりの存在感を示してくれることを期待している。