参院選の結果

毎度のことだが、夜はテレビにかぶりついて開票速報をずっと見る。多くのメディアが予想したとおり、自民党が惨敗、しかも40議席を割り込む言い訳のしようのない気持ちのよい負けっぷりである。メディアがあれだけ事前予想で自民惨敗民主圧勝を予想していたのだから、判官びいきで多少の揺り戻しがあるのかと思っていたが、逆にバンドワゴン効果が働いて、国民の投票行動がオーバーシュートしてしまったようだ。参議院議員の任期は6年で解散なしなので、3年後の参院選自民党が今回の民主党のように圧勝しない限り参議院のねじれ現象は解消しない。大規模な政界再編がない限り、普通に考えて今後6年は与野党の緊迫した状況が続くということである。


では、いったいこの状況が我々の生活にどのような影響をもたらすのか。予算案(最終的には衆議院の優越があるが)をはじめ、多くの重要法案は審議日数がかかったり、修正が要求されたり、廃案になったりするので、国政は間違いなく滞るだろう。消費税増税のタイミング、憲法改正のタイミングもだいぶ遅れてしまう。外交関係は内政ほどは国会の影響を受けないだろうが、それでも政権の不安定さは海外諸国との関係に微妙な距離感を生むかもしれない。様々な影響がボディブローのように効いてくると、永田町では与野党ともに閉塞感が漂いはじめるのではないか。所詮は政権を担う能力のない民主党の不甲斐なさがその閉塞感に拍車をかけるだろう。起こる起こると言われて久しく起こらない政界再編、いよいよ今回は起こるのか。