栃木行

栃木県の某市へ日帰り出張。北関東の一定規模以上の都市に共通のことだが、どこも駅前がシャッター街と化し、スラム街一歩手前の様相を示している。今日も列車を降りたとたん飛び込んできたのが、消費者金融のケバケバしい看板と雑居ビルに群がる風俗店。建物は一応たくさん建っているのだが、いずれも老朽化し、空室もたくさんあるため、特に昼間はみじめな雰囲気が漂う。立派な4車線道路があって車の往来はある(4車線整備するほどではない)ものの、徒歩の動きは皆無。市の中心駅の駅前とは思えないほど寂れている。この市のHPを見るとまちづくりを頑張っているようなことが書いてあったが、もはや市だけが頑張ってどうこうという次元の話ではない。どうやってこのような街を再生させるのか。きっと最大の問題は、このような街に住民がほとんど問題意識を持たずに暮らしているということなのだろう。自宅から車ですぐに行ける範囲にショッピングセンターがあり、そこと職場・学校と家の三点を行き来して生活が成り立っており、それで満足している間に三点の狭間にある面が徐々に崩壊していることにほとんど気づかない。徐々に茹でられているカエルの状態なのかもしれない。最近、こういう人の無関心をどのように修正するのかという方法論に関心がある。