ドイツの地下鉄

仕事が今日の夕方に終了し、明日の午後の帰国便に乗るまでしばらくフリー。街中を歩いてその街の雰囲気を掴むのが趣味?なので、Uバーンと呼ばれる地下鉄に乗ってみた。日本とは違い、改札口があるわけではなく、勝手に切符を買ってタイムスタンプを押し、勝手に乗って、勝手に降りるという形式。その代わり、車内改札が頻繁にあるらしく、それで不正乗車がばれると高額の罰金を取られるらしい。


地下鉄の運営会社の立場から考えると、客の出入りをきっちり管理する日本のような形と、ドイツのような形とどちらがよいのだろうか?日本のような形を取ると、改札口の管理運営コスト、そのための管理要員の配置コストはかなりのものだろう。そして昨今の電子マネーの発達に併せて改札口のハードウェア自体を定期的にアップデートしていく必要があり、そのための開発コスト、設置コストもかなりのものだろう。その代わり、不正乗車はかなり高い確率で防ぐことができ、収入面のマイナス要因はほとんどない。


一方で、ドイツ形式だと、不正乗車を取り締まるための要員コストがかかるが、それは日本形式に比べるとかなり低いコストであることが容易に想像できる。しかし、取り締まりの頻度にも依存するが、収益面でもかなりとりっぱぐれがあるはず。取り締まりの頻度による運賃のとりっぱぐれの防止、不正乗車を発見したときの罰金の額、それらのアナウンス効果といった要因に収入が依存することになる。定期券の客の割合が高いようであれば、そんなにたいした問題ではないかもしれない。


客の立場からは、性善説に立ち客を信用しているドイツ方式の方が間違いなく優れており、収益的にも直感的にはドイツ方式の方が優れたビジネスモデルのように思えるが、実際に分析するとどのような結果になるのだろうか。