通関手続の変更

予定より早く成田に到着。苦行が30分でも短いのはよいこと。夜便にも関わらずほとんど眠れなかったため、へべれけな状態だったが、やはり母国の土を踏むのは、短い海外出張であっても嬉しい。通関のルールが変わったらしく、すべての入国者がアメリカ入国の際と同様の申告書類を記入しなければならなくなった。申告する物があるかどうか、別送品があるかどうか、免税の範囲を超えていないかどうかなどを記入するものなのだが、どうして今更ながらこのような手続の改悪?が行われたのだろうか。要因として考えられるのは、あまりにも故意・過失で関税を脱税する人が多く、少なくとも過失で脱税するおそれのある人に対してそのことを気づかせるきっかけとして書類記入を義務づけたということか。そして、書類記入の手続を挟むことにより、仮に脱税が発覚した場合にはそれが故意によるものとみなすことができるということなのではないか。この手続変更によりどれだけ関税の捕捉率が高まるのかよく分からないが、少なくとも書類を記入する入国者の時間コスト、書類の紙のコスト、印刷コスト、記入内容を確認する税関職員の人件費などを上回る利益があるものなのかをきちんとシミュレーションした上で決定した手続変更なのだろうか。