初排出量取引成立

日本のシステムと国連のシステムが正式につながり、京都議定書に基づく初めての温室効果ガスの排出量取引が成立したとのこと。今年のはじめから何度となく排出量取引に関するニュースが新聞紙上を賑わしていたが、それらはいわば先物取引であり、玉を伴った取引は今日のものが初めてということである。いよいよ実体のない空気が価格を伴って取引される時代になったということで、なかなか感慨深いものがある。信託商品などの登場も相まって取引機会は急増するはずであり、そうするとJREITなどと同様に一般に広く投資対象財として扱われる日も近いかもしれない。次は国際的な取引システムとリンクした国内の排出量取引制度の導入が待たれるところ。