99円台

ドルが99円台に突入したというニュース。面白いのは、円高になるとポジティブな見方をする報道が少なく、ほとんどがネガティブな見方をしているという点。要は企業サイドの視点、しかも輸出産業の視点で考えており、消費者サイドの視点では考えていないのである。消費者の視点で考えると、海外旅行が安くなるというだけでなく、エネルギーや食料などをはじめとする輸入品も安くなる。短期的にはもちろん目に見えてこないが、あらゆる資源を海外に頼っているのだから、中長期では必ずや国力の増加につながるはずであり、消費者の得る恩恵も大きいはずである。急激な為替変動が望ましくないというのはそのとおりかもしれないが、すべからく、円高=悪いこと的な視点を視聴者に植え付けるのはミスリーディングなのではないかと思う。