ヨーロッパ大陸からアメリカ大陸へ

仕事がようやく片付き、今日から休暇。休暇はアメリカ大陸で過ごすので、フランクフルトからユナイテッドに乗ってワシントンDCへ移動。日本とアメリカ大陸よりは近いが、それでもドイツからだと8時間かかってしまう。幸いにして飛行機は空いており、エコノミーの座席3席を占有して寝ながら移動することができた。ユナイテッドなので、端っから素晴らしいサービスは期待していなかったが、やはりさすが米系ということで品質は劣悪。久しぶりに米系のエアラインに乗ったわけだが、そもそも太ったスチュワーデスたちの横柄な態度に久しぶりに接して、「これがアメリカだったか」と再認識。出てくる機内食も何だか刑務所の料理と見間違うかのようなひどい代物で、手を出すことすら躊躇してしまう。まさに「エコノミーの客は乗客ではない」という格言を地でいっているような対応である。まあ、最低限、時間どおりに安全に移動するという点はクリアしているので、ここは我慢しなければならない。

ワシントンDCの入管では、ヨーロッパから来る日本人が珍しいらしく「何で日本人なのにドイツから来るのか」「ドイツでは何していたんだ」などと根掘り葉掘り聞かれる。アメリカの入国目的を「メジャーリーグを観戦するため」と茶化して答えると、それがウケたらしく、「何の試合を見るんだ」などと別の方向で詰められる。それにしても、こんなに入管が面倒くさいのは世界でもアメリカだけである。黙ってパスポートにスタンプだけ押してくれればよいものを。とはいえ、ドイツとは異なり、周りに書いてあることが理解でき、コミュニケーションもちゃんとできるので、準ホームグラウンド的な感じで何だかホッとするのも事実。

ホテルに荷物だけ置いて、ワシントンDC在勤の友人Kに迎えに来てもらう。僕に合わせて半休を取ってくれ、感謝である。1年ちょっとぶりに訪れたわけだが「日本からのリピーターは初めて」とのことで光栄なこと。前回はKが単身赴任の状態だったが、今回はご家族も到着し、愛子T君を含め大きな家の中も様変わりしている。アメリカ的な時間の流れと豊かな住環境の中でゆっくりとした午後を過ごせたのはとても印象的で、何で日本ではこういう生活ができないんだろうと素朴な疑問を抱いてしまう。K宅では晩ご飯までご馳走になり、すっかりお世話になってしまった。本当はもっとゆっくりとできればよかったのだが。