三線教室

自分が晴れ男であること、台風がだいぶ台湾寄りのコースを辿っていることから台風の影響を避けられるのかなと勝手に楽観視していたら痛い目に遭った。直撃ではないがだいぶ沖縄本島に近づいたために一日中雨になってしまった。しかも風も強いので、出かけるにも出かけられない。

そうすると必然的にホテル内でできるアクティビティということになるが、三線を試してみることにした。この間、N君がカラオケで島唄を自分の三線の伴奏つきで歌っていたのが印象に残り、自分もちょっと弾ければかっこいいかもと思って挑戦したのだが、見た目に反し実はなかなか難しい。楽譜も普通の五線譜ではなく、「工工四」と呼ばれる漢字の楽譜である。1つの漢字が1つの音に対応しており、例えば「工」という音符であれば一番上の弦を解放で弾けばよい。その漢字一つ一つと指の動きの対応関係をマスターすることがもちろん難しいのだが、中の弦と下の弦を一本だけ弾くという行為がそれ以上に難しい。どうして先生がああもいとも簡単に演奏できるのかを不思議に思ううちに教室の時間が終わってしまった。